(水上 wrote)
今日からは 「ありました」 と過去形で語った方がいいのかもしれませんが、イギリスには 「ウィンブルドン現象」 って言葉があります。
ウィンブルドンは大変伝統のあるテニス大会ですが、勝つのはイギリス以外の選手ばかりで、イギリスはまるで場所を貸して外国人に稼がせているだけ、って状態を揶揄した言葉です。
実はこの言葉はウィンブルドンだけを表現していたのではなく、サッチャー首相出現前のイギリスで、多くの海外企業 (特に金融関係) が大手を振って跋扈していて、イギリスという国自体が萎縮している状態を現していたと記憶しています。
さて、そのウィンブルドン選手権男子シングルで、アンディー・マレー選手がイギリス人として77年ぶりに優勝したというニュースが駆け回っています。
僕はライブで見ていたんですが、スコアこそ3−0と一方的でしたが、内容は大接戦で感動的な試合でした。
昨年の決勝ではフェデラーに1−3で敗れたマレーですが、今年は世界ランクNO.1のジョコビッチと堂々と渡り合い、打ち勝ちました。敗れたジョコビッチの頑張りや清清しさも含め、実に後味の良い試合でした。
「ウィンブルドン現象」 改め 「両国現象」「土俵現象」・・・か。
折しも、今日大相撲の名古屋場所が始まりました。
こちらで、日本人力士が最後に優勝したのはいつだったんでしょう?
調べれば分かるんでしょうが、調べる気にはなりません。
もしかしたら勝てなくなってから77場所以上経過してるかも知れませんが、77年も経っていない事は、調べなくても分かります。53才の僕が、たくさんの日本人優勝力士をテレビでライブで見てきましたからね。
イギリス経済は、サッチャー時代にウィンブルドンの勝者を待たずに復興しました。
今、日本経済は大相撲の優勝力士を輩出するのと、時を同じくして復興するのかも知れない。
そんな事を思いながら、僕はマレー選手に拍手を贈りました。
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2013/7/7 日英
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